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お知らせ

ファイバーレーザー溶接機による難溶接材の加工例
~真鍮の溶接

精密板金加工の株式会社ツボタテクニカ(本社:兵庫県神戸市西区伊川谷町有瀬713/代表取締役 坪田隆義)は、2012年5月にファイバーレーザー溶接機を導入、試運転を開始しました。
6月後半より実際の製品加工にも使用し、これまでの溶接機では難しかった加工にも積極的に取り組んでいます。

【ファイバーレーザーによる真鍮の溶接】



こちらは真鍮を溶接している動画です。
既にファイバーレーザー溶接機の動画としてステンレスのサンプルを溶接する様子(→動画掲載ページはこちらをクリック)をお伝えしていますが、今回はTIGでの溶接が非常に難しい、真鍮の溶接に挑戦しています。

TIGによる真鍮の溶接は、TIGに熟練した溶接工がさらに真鍮溶接の経験をつんでいないとできません。これは真鍮材の性質のためです。板厚1.0mmを下回る薄板ではさらに溶接難度は高くなります。そのため、普通は真鍮材の接着はロウ付け(※)で行います。

弊社でも従来は真鍮を溶接する仕事は引き受けていませんでした。
しかし、ファイバーレーザー溶接機ならご覧の通り、きれいに溶接できます。もちろん、溶接機の設定調整など段取りには時間をかけていますが、加工時間の短さや溶接の安定性はそれを補って余りあります。
また、溶接ですのでロウ付けよりも高い接着強度が得られます(ちなみに本製品の板厚は0.5mmです)。

このあと地肌の傷が目立ちやすいニッケルめっきを施すため、仕上げ作業の跡も目立たないよう最小限にせねばなりません。
ファイバーレーザー溶接機なら焼けも歪みもほとんど無く加工できるため、最低限の仕上げ作業だけで、跡が残るリスクを低く抑えられます。

今後も随時、ファイバーレーザー溶接機による加工の様子を動画などで紹介してまいります。

※ 「ロウ付け」については、弊社ウェブサイト「板金いろは-溶接加工」のページから、ロウ付けの項目をご覧下さい。

ツボタテクニカはファイバーレーザーの導入により、難溶接材を中心とした溶接加工能力の更なる強化に邁進しております。今回紹介いたしました真鍮だけでなく、アルミの薄板などに対する溶接加工技術もこれまで以上に高め、今後もさらに良い製品とご満足をお客様にお届けるできるよう、研鑽を続けて参ります。


以上
(2012年07月12日)
(2016年04月30日 一部改訂)

株式会社ツボタテクニカについて

精密板金加工の株式会社ツボタテクニカは、機械組立や電気配線、キオスク情報端末等のオリジナルブランド「インフォームプラス」(ウェブサイトはこちら)も展開する精密板金加工企業です。神戸を拠点に創業以来40数年、医療機器や金銭機器の製造・組立を得意とし、大阪・神戸など関西エリアのお客様のみならず関東から九州まで全国のお客様にその技術を提供しています。